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2021年8月16日(月)
チャレンジ上越(フルサトで始めたフルサットの話・その3)

―チャレンジの場としての「フルサット」
北信越地域資源研究所 代表取締役 平原 匡(ただし)

 本年で6年目に入ったフルサットは現在、カフェ、レストラン、居酒屋に加え、起業者、IT事業者のオフィスなど異業種が同居し、駅前コンテナタウンを形成しています。
 また、昨年始めた「フルサットアップス」では、起業・創業の無料相談、セミナーなどを随時開催。東京から2時間、UIターン起業、拠点移転の相談を受ける窓口を開設しています。

https://ups.furusatto.com/

 フルサットというプロジェクトは、想定通り、想定外の事項、まだまだこれからの未知の事項など入り乱れていて、正解のない長い道のりの中にいます。
 フルサットがある上越妙高駅は上越妙高エリアのヘソです。海と山の両取りが出来る、高速道路と高速鉄道の両方の便に恵まれており、これから北陸新幹線が西へ西へと伸びて行き、新潟県の玄関、日本海に面した駅として、存在感が増すことが予想出来ます。
直江津港という港、世界遺産を目指す佐渡への航路、インバウンドでの伸び代があるスノーカントリーリゾートである妙高エリア、信越道という高速道路インフラを含めて、交通、情報のハブとしての特性を柱に、北陸の要、関西と関東の繋ぎ役を意識した企業シフト、それに長野との距離感の短縮を実感し、北信とのネットワークもより深くなることでしょう。
 その際にこのエリアが首都圏そのままの縮小版としたくはありません。都市開発が進み、いわゆる「賑わい」が生まれることは願いではありますが、せっかくの好環境を考えた時に、都市部と同じ景観、文化である必要はなく、都市部のエネルギーを一部吸収することで、コンパクトながら各分野の先端コンテンツが集まる「ローカルイノベーションタウン」を目指すという方向性こそが重要と考えています。首都圏からの拠点シフトでチャレンジ出来る「ローカルニューフロンティアエリア」でありたいのです。
 そんな可能性のある上越妙高駅前にあるフルサットは、これからを見据えた、余白一杯のプロジェクトです。
上越妙高駅周辺の土地の利用方針、用途が決まりつつあるといっても、それは一時的な利用が決まっただけと考えるべきです。たとえ、ビルが立ち並んでも、今のままならどういう形にも、思いを詰め直すことも、加えることも出来ます。
 ゼロからの前例のないプロジェクトであるとともに、恵まれた上越妙高駅前の環境を次世代に繋ぎたいという思いで、私はフルサットプロジェクトに注力してきました。
 上越妙高駅が出来たことによる余白を埋めるつもりだったフルサットは、実は進む開発の中で「可能性ある余白」としてあり続ける。その余地はまだまだあります。
 まずは10年、20年、30年後に向け、トライを続ける。ゼロの状態から始めて、フルサットは「1」を作りました。少し成長のスピードにムラがあったかもしれませんが、コンテンツを集め、確実にコンテナタウンは成長しています。さらに皆様には、思いを込めて、「フルサトの余白」の活用にお力添え頂きたくよろしくお願いいたします。
 私事ですが4年前に大動脈解離で倒れましたが、九死に一生を得て、現場復帰が出来ました。ご心配をお掛けした皆様への感謝を込めて、この度の寄稿をさせて頂きました。3回にわたりご高覧下さり、まことにありがとうございました。

(フルサットの全景ー未来への可能性を詰めて)