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2020年5月1日(金)
パワースポット上越

パワースポットとは、エネルギーが満ちあふれていると信じられている場のこと。40年ほど前から、全国各地で、精霊が宿るとされる名山や大岩などや神社仏閣などの聖地がパワースポットと名付けられてきた。
まずは、東京から2時間の上越妙高駅から、車で15分、板倉区のパワースポットを紹介しましょう。

① 人柱供養堂(板倉区猿供養寺)

猿供養寺部落には、地滑りを防ぐために旅の僧が自ら進んで人柱となったという伝説があった。昭和12年、村人が客土中に掘り出した大甕の中から、座禅姿の人骨と宋銭が出てきた。昭和36年に新大医学部で人骨を調査、踵の骨が丈夫な50才ほどの男性と判明した。遊行僧の骨である。伝説は事実だったのだ。
村では、その人骨一体を保存ケースに納めたお堂と標柱塔を建て、毎年7月に旅僧の供養を行っている。この人骨を拝観し、旅僧に感謝し、受験などのすべり止めや商売にしくじりのないよう、祈る訪問者も多い。

② 山寺薬師(板倉区東山寺)

[山寺薬師3像]

千数百年前に開かれた山寺薬師は、かっては、七堂伽藍が立ち並び、山岳仏教の一大本山として、山寺三千坊の名で広く世に知られていた。
地震や兵乱で多くを失い、現存する仏像は、薬師・釈迦・弥陀の3像のみだが、その厳かな御姿は昭和33年に県文化財の指定を受けた。境内の長い石段や杉並木が往時のおもかげを残し、静かな雰囲気を漂わせており、延命清水からの登り口は熊野古道を感じさせる。

③ 延命清水(板倉区東山寺)

[延命清水(薬師清水)]

延命清水は、山寺薬師の脇から湧き出ており、水の湧出口の上には石仏が祀られている。清水は、薬師堂の下を通ってこんこんと湧き出ていて、日照りでも、大雨でも水量は
常に一定だと言われている。若がえりの水、万病にきくと言われ、この泉の一滴で命が救われた難病の人々がいたので 延命清水と呼ばれる。
効能はさておき、延命清水で沸かしたお茶は文句なくおいしい。

④ やすらぎ荘(板倉区久々野)

山寺薬師や人柱供養堂に近いやすらぎ荘は、山の温泉(硫黄泉)と海の温泉(塩水泉)の2つの温泉が同時に楽しめるという珍しい温浴施設。日帰りも宿泊も可。山菜料理とお刺身、それに板倉名物のそばがうまく、窓からの里山が美しい。宿泊費も1泊2食で10千円前後。詳しくは、ネットで「ゑしんの里 やすらぎ荘」を検索してご覧ください。

⑤ ゑしんの里記念館(板倉区米増)

浄土真宗宗祖親鸞の妻「恵信尼」は、京都の豪族で越後に所領を持つ三善為教の娘。彼女の晩年の住居跡と伝えらえる場所に五輪塔と記念館がある。記念館には、恵信尼に関する絵像、書状、伝記絵など様々な資料も展示されている。しっかりした書体は教養の高さをうかがわせる。その恵信尼の書状によって親鸞の実在が証明されたといわれるが、親鸞をして妻帯せしめた、魅力ある芯の強い女性恵心尼の存在感がみなぎる。 記念館も、妙高山を望む庭に向かって水を配し、木とコンクリートの調和が美しい。併設する仏堂を模した恵心さま会館には、大きな阿弥陀仏像を中央にして、左右に親鸞・恵心尼像の掛け軸が掛けられ、参拝者の心は安らぐ。