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2020年2月24日(月)
前島密翁没後100周年記念講演会の報告


 
2月24日、リージョンプラザ上越にて開催、400名の出席で会場は満員。
 
日本産業インフラの父と称される密翁は、郵便制度や鉄道、海運事業をはじめ、江戸遷都、郵船・日通、報知新聞、東京専門学校(早稲田大学)などの設立、と偉業に枚挙のいとまもないが、講師の作家加来耕三氏は「密翁は、明治国家の理想を具体的な形にした」と述べる。
誰でも、どこでも、いつでも手軽に利用できる郵便制度は、それまでの士農工商の身分を超えて「四民平等を実現」し、不平等条約下の明治にあって、日米郵便条約は「初めての平等条約」であったという。 
さらには、密翁は、戊辰戦争時には、命の危険を顧みず、予知を以て、大鳥圭介や榎本武揚に「降参」を直言、それ以前にも将軍慶喜に対しても「大政奉還」を建言したという。
郵政博物館や前島密記念館の両館長からも密翁の生き方や資料について話があり、大河ドラマ化への道筋にも触れた。そして、最後に、新潟日報と共に講演会を主催した「郷土の偉人前島密翁を顕彰する会」の堀井会長のご挨拶があり、大きな拍手が沸き起こり、会場が一つとなった。
 
帰り際の受付には、加来耕三著「前島密の構想力」を求める長い長い行列ができたが、これは開演前には見られなかったこと。素晴らしい講演となり、密翁と同じ地に生まれた誇りと喜びを感じた人も多かったようだ。